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いわきに戻って [大震災]

4月4日(月)

1日から再開したと聞いたショッピングセンターに行ってみました。

一部は閉まっていましたが

ほとんどのお店は再開していました。

魚屋さんもやっていたので嬉しくてのぞいたけど

県外産ばかり。

一生懸命仕入れて頑張ってるお店の方々にはすごく感謝だけど

やっぱり寂しい気持ちも大きかったです。

福島県産のお魚は美味しいんだよ。

 

ショッピングセンターに入っているスーパーにも行ってみると

普通に品物が棚に数多く並んでいて

普通に売られていて

営業時間は短いけど、泣きそうになりながら買い物カゴを持って歩いていました。

みんなも殺気立つこともなく、レジで行列に並ぶこともなく買うことができました。

なんてことのない、この普通の買い物に幸せを感じました。

 

1週間で本当に変わっていました。

あの頃はこのままどうなっちゃうんだろうって絶望感しかなかったから。

 

変わっていることもあれば

全然変わっていないことも。

やはり沿岸部は手つかずの所も多いし。

集積場に物資はたくさんあるのに

避難所とか各所にうまく行きわたっていません。

今まだそんな状況。

なんで?悲しすぎる。

母親の同僚が被災して避難所生活なので

現状を聞くとまだまだひどいです。辛いです。

 

夕方のニュースでららミュウをやっていました。

初めて中の被害を見ました。

ひどいです。

2階は津波被害はなかったものの盗難にあっていました。

悲しい。

被災地で起きている現実です。

 

小名浜にあるある魚加工会社の方がインタビューに答えていました。

震災前に作ったさんまのみりん干しも

風評被害でキャンセルが相次いでいると。

レポーターの方、泣いていました。

食べながら「こんなに美味しいのに」って。

ワタシもいわきのさんまのみりん干し大好きです。

みんな、食べてよ。。

買ってくれれはそれが復興になるのに

いわきだから。福島だからとそれは否定されている。

もちろん全員が全員ではなく

福島産を購入してくれる方もたくさんいらっしゃいます。

東京にある福島県のアンテナショップでは売り上げが上がっているそうです。

 

「福島を汚したのは誰だ 何だ。

うつくしまふくしまを俺たちの手でもう一度取り戻そうじゃないですか!

今回は本当に大変な目にあいましたけど

ふくしまは負けませんから。」

P1280714.jpg

西田敏行さんが力強くお話していました。

 

 

 

 

 

 


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仙台最終日 [大震災]

4月3日(日)仙台9日目最終日。

朝妹は近所のスーパーへ買い出し。

その間私はお部屋のお掃除。

妹と離れる時間が刻一刻と近づいてきていることを思いながら。

 

荷物を持ちタクシーで仙台駅へ。

駅ビル内でお昼を食べました。

ワタシもここ最近、ご飯もまた少し食べられるようになりました。

多くは食べられないけれど美味しいって思えるようになりました。

でも食後は気持ち悪くなっちゃう。

 

あっという間に別れの時間。

長くいた分、今回の別れはすごくすごく寂しかった。

並んでいる間、私の荷物を持ってくれたり。

なんてことないことにも泣きそうになりました。

いつもはバス発車までお見送りしてもらうけど

寒かったのもあったし、「乗ったらもう行っていいからね」と言いました。

頑張って笑顔で別れました。

でも、椅子に座った途端泣きそうになりました。

 

東北道は混んでいました。

走行中、携帯の緊急地震速報が鳴りだしました。

走っていたのでよくわからなかったけれど

震度4くらいだったみたいです。

 

バス降り場につくとパパがお迎えに来てくれていました。

こりさんくーたんも一緒に。

「ただいま。どうもありがとう」

元気に言いました。

 

こりさんもくーたんもすごく臭かった・・・。

けれどイッパイ抱きしめてイイコイイコしました。

パパの声がハスキーボイスになっていました。

風邪を少しぶりかえしてしまったようです。

 

帰りの車内で仙台の話をしたり、いわきの話を聞いたりしました。

この一週間の間のいわきの話を聞いてカルチャーショックでした。

かなり普通に近づいていました。

ちょっと並んだだけでガソリンが満タンいれられたとか、

(地区によっては今もまだ並ぶようです)

やっていなかったスーパーも始まったとか。

(営業時間は短縮されています)

良かった、いわきも良い方向に変わっていて。

話を聞きながら涙目でした。

家の水道から水が出るのを確認しまた涙目。

水道が出て(市内でもまだ2割程度は断水してますが)

お店もやりだして。

気分的にも全然違います。

 

妹にも無事到着したことと、いわきも良くなっているという報告をしました。

 

夜、あっこちゃんのお店も近日中に再開することを知りました。

こりさんとくーたんのトリミングをお願いしたいのはもちろんのこと、

震災後いろんなお話を聞いたり心配してくれた優しいあっこちゃんに会いたい。

ATOMくんmiuちゃんにも会いたい。

予約を入れました。

楽しみです。

そういえば。

この一週間、くーたんの髪の毛は私が縛ったそのまんま。

乱れてもパパはピンでとめたり応急的な処置しかできず。

なので。

ATOMくんバリのドレッドヘアになっていました。

 

久しぶりにこりさんと一緒に寝ました。

(くーたんはパパとなので)

臭かったけど嬉しかった。

 


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週末の仙台 [大震災]

4月2日(土)仙台8日目。

今日は妹も休みだったので仙台駅まで行ってみることに。

まだ在来線が復旧しないのでタクシーに乗りました。

やはりどうしても話題は今回の震災の話。

このときの運転手さんは隣の若林区荒浜で

浜辺に200~300人の遺体が発見された、という地区の方でした。

津波で家も車も流されたそうです。

「今は会社の寮に住んでいて、タクシーがマイカー変わりなんですよ」

・・・。

ワタシは震災直後から人に「大丈夫だった?」と聞くこともできなくなっていました。

怖くて。。。

運転手さんは自らがお話されてきたのですが

かける言葉がみつかりませんでした。

そんな話をしながらついた仙台駅は

電車だと15分くらいの場所。

着くと駅前はたくさんのお店が再開していました。

「やってんじゃん!」

一週間前はやっていなかったお店もたくさん再開していました。

渡れなかったペデストリアンデッキも一部を除き通行可能になっていました。

それはすごく嬉しいことで

「宮城県人やりよるね!仙台人ガッツあるね!仙台駅に来れば全部揃うね!」

妹と喜んでいました。

でもすぐ逆になんだかすごく複雑な心境になりました。

市街地と海岸沿いとではまるで別世界。

同じ被災地とは思えないくらいみんながお洒落していて人数も多い。

同じ市内なのに・・・。

なんか・・・どこか悲しい。

でもそういう力が復興の支えになるんだよね。

駅ビルとか周辺ビルでは震災復興支援セールが行われていて

各店舗たくさんの方で賑わっていました。

セールということもですが

お店が普通にやっていてたくさんの商品があって

かわいいものもたくさんあって

見ているだけで妹と二人テンションが上がり

そのときだけは、久しぶりに”ワクワク”という感情がありました。

もちろん駅ビル内でも楽天のお店は危険建物の紙が貼られていたり

アーケード街を歩いていても閉まっているお店もまだまだあります。

完全ではありません。

そんな中、石巻の支援ということで

震災から奇跡的に残った三陸産わかめを売っている店舗を発見。

買いました。

 

妹の家の近くのスーパーもこの数日で少しずつ品数も増えてきたし

中旬くらいには在来線もまた少し復旧するようです。

1日ずつ。

少しずつ。

良くなっています。 


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